POCHIの日記

アマチュア無線とCBR250Rを紹介しています。

VU山岳反射

今日は、この霊峰「白嶽」にアンテナを向けてVUの山岳反射伝搬の実験をします。白嶽は、515mの山で登山客にも人気の山です。

以前この県道からエアーバンド受信で神戸コントロール118,90MHzが、受信できたので機会があれば是非VUの山岳反射を試したいとの思いが、ありました。さて、上手く交信できるのでしょうか。この山間でも反射波で、スマートフォンによる通話、インターネットの接続は、できます。

県道の脇にとんでもなく広い駐車スペースが、あります。邪魔にならない位置で、アンテナを設置します。

12Vバッテリーを並列にして、50W送信を確保します。オームの法則 I=R分のE だから同じ抵抗値で、あれば電圧は低いほうが、バッテリーは長持ちです。24Vですと12Vに比べ2倍の電流が、流れます。車両は、24V供給ですが25年以上前は、12V⇒13,8VのDC-DCコンバーターを見つけるのが困難でした。

入力電圧は、無負荷で13V丁度FT-991AMの電源ONで12,6Vです。

アンテナの組み立ても終わりいよいよ上げます。

VHFが、6mHでUHFが8mHでチャレンジします。

駐車場が、傾斜しているのでステーを取ります。

白嶽の方向にビームを向けます。

433,000MHzでCQを何度も連発するも応答なしです。439,98MHzの山口県下関市のリピーター局は、アクセスできます。6エリアのリピーター局も受信できました。韓国のリピーター局が4局程度確認できました。

あきらめムードになりつつあります。午前中は、さっぱり駄目です。

スケルチを効かして、ワッチしながら昼の準備に取り掛かります。

キャプテンスタッグに火を入れてお湯を沸かします。🍙おにぎり2個とマルちゃんのラーメンです。山の爽やかな空気の中でのラーメンは、美味しかったです。

昼からは、430MHz帯に見切りをつけ144帯のダイアルを回しサーチします。145,02MHzで、プレストークを押す信号を確認できました。勇気を出して、「交信していただけますか ? 」と問いかえると応答が、ありました。JA6VAGのコールサインを伝えて、12:54いよいよ本日初めてのQSO開始です。

交信を進めていくと相手局は、北九州市門司区風師山362mに移動されている局でした。距離にして約160Kmです。59+30dbで、強烈に入感しています。当局は、山の中ですから直接波の交信ができないことは明らかです。門司とは、まったく反対方向の山の頂上にアンテナを向けています。これが、山岳反射なのかと嬉しさいっぱいです。当局の信号は、59+20dbで門司に届いているとのことです。山岳反射で、あることをアピールしました。50Wの出力とはいえ山にぶつけた電波が、門司まで届くのに驚きです。山に向け発射した電波が、反射して遠くに飛ぶことを体験できました。山に向け50Wの電力だが、反射された電力は何10Wで、放射されるのだろうか ? 思うにその山の頂上に立って直接波で、送信すれば5Wもあれば十分門司まで届くであろうと推測される。1/10程度の電力が、その山から放射されるのだろうか。

2mでの交信終了後430にQSYして、門司の局長さんとの2バンドQSOに成功しました。430MHzは、相互に52と2mから比べると信号強度が、ガタ落ちでした。やはり430MHzの減衰は、予想以上に激しいものです。この局長さんとのQSO終了後2mで、下関市の局長さんとも交信に成功しました。山岳反射を意識して、移動運用したのは初めてです。3QSOが、成立しただけでも大成功です。これからは、VUも伝搬状況が良くなりますので山岳反射によるQSOは興味あるものになりそうです。

沢山受信できない中で、反射波の方位を探ってみました。144MHz帯と430MHz帯では、反射面の違いが、あるようです。白嶽は、岩盤なので強力な反射波を期待していましたが、意外と期待外れでした。このような傾向が、見れました。

4時間以上の50Wでの送受信でしたが、入力電圧12Vでまだまだ余力があります。これが、山岳反射なんだと体感できた意義のある移動運用でした。

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