もう20年くらい前に製作した7BANDギボシアンテナを紹介します。エレメントが、地面からわずか1~2mHなのですが、こんなので飛ぶのかい ? と指摘されそうですが今日は、それを検証します。
1/4λバーチカルアンテナを寝かせたスタイル
50MHzから最良の位置に調整しギボシを付けます。ギボシ端子まで含めたものが、エレメント長になります。
次に28MHzを調整しギボシを付けます。その手順で、各バンドのエレメントを継ぎ足していきます。
1/4λのバーチカルを寝かせた状態の動作と思われます。ギボシを6個付けて、3,5MHz~50MHzの7バンドをカバーします。エレメントは、クレモナロープにからませています。
車のボンディングは、必要です。車体が、アースの効果を生み出しています。モービルアンテナ基台にMコネクターを挿します。
エレメントは、腰の高さです。いつもミラカスタムXのトランクに積載していますが、取り出し展開するのは10年ぶり位かと思えます。HAMworld1月号のNanoVNAを活用しようが、刺激になりました。その20年前には、交信の実績を残したアンテナです。
7MHzのSWR特性です。20年前は、アンテナアナライザーの持ち合わせもなくダイアモンド製のSX-200で、コツコツと追い込んでいったのでしょう。グラフ化されると良好なカーブを見ることが、できます。
3,5MHzも良好ですが、共振点が高く位置しています。上手く3,5辺りに調整出来なかったのかは、不明です。改善の余地があります。しかし3,8MHz帯の運用可能周波数を調べると
3,5Mhz帯 3500kHz~3575kHz,3599kHz~3612kHz,3680kHz~3687kHz
3,8MHz帯 3702kHz~3716kHz,3745kHz~3770kHz,3791kHz~3805kHz
3745kHz~3770kHzの帯域にどんぴしゃり共振しています。この帯域は、DXコンテストに良く使われているようです。このままでも悪くは、なさそうです。
14MHzも運用に支障ないくらい落ち込んでいます10MHzもSWR1,1と大変良好でした。
今日の実績 (7BANDギボシアンテナでの運用)
7MHz SSB 4局 1~5W 遠くは、2エリアまで リポートは、相互に59
10MHz CW 3局 5W 遠くは、1エリアまで リポートは、相互に599
と、こんな高さでも飛んでいきます。このスタイルのアンテナを展開するメリットとしては、移動運用でポールを忘れたと言う場面に適していると思います。HV7CXと比較したところHV7CXと同等か又は、それ以上の結果が出ています。ノイズも少なめで、気になることはありません。特徴は、バンド切り替えが腰の高さで容易なことです。十分常用として、使えるアンテナと思えます。20年前は、5mほどのアルミ伸縮ポールを使いは、していたが折れたりとトラブルが続きました。そんな折ふとひらめいたのが、このギボシアンテナでした。ポールの必要性もありません。今後も活用し実績を重ねていきます。