以前にも移動運用で、アイスノンを持ち出しKX3の冷却問題を考えたことがあります。今回は、温度計と時計を用意して15W連続送信がどれほどの時間継続できるかを実験しました。50WのダミーロードをSX-200に装着します。温度計は、KX3の上部にセンサー部をテープで貼りつけました。(DIMEの付録温度計使用)
KX3のモードは、FMでパワーは今回のファームウエアー更新により可能な最大15Wとします。KX3は、ヒートシンク未装着のノーマルです。最初にアイスノン無しで、15W送信します。室内温度24,2度で、開始します。4分30秒ほどで、あえなく5Wにパワーダウンしました。その時の上部ケース温度は、37度でした。
長話しは、無理なようです。簡潔な通話に徹すれば問題なさそう。運用が長時間に及べば蓄積した内部熱で、心もとなさそう。
次にアイスノンの上にKX3を置いて、15W継続時間を計ります。
徐々に外部ケース温度が、上がります。5分経過してもまだ大丈夫です。10分越えでもまだいけそう。
11分で、5Wにパワーダウンしました。それなりの冷却効果を得ることが、出来ました。何もしないよりアイスノンの上にKX3を置くことによりパワーダウンの時間を延長することができます。内部熱が、推定40度以上(外部ケース温度37度ほど)になれば保護回路(ファイナルの温度を検知)が働きパワーダウンとなるようです。但しこの11分は、初回送信時のみで二回目以降は、11分も継続できないと思われます。FT8の運用においては15W送信も長時間可能と思われます。移動運用で、アイスノンの上にKX3を置いて各モードの15W長時間運用が可能か試したく思います。気になるのが、ヒートシンクとファンによる冷却効果です。投資しただけの効果を期待できるものなのかな ?