ダミーロードが、到着しましたので、100Wから50Wへの減力調整をします。作業の前に「確認 !!」 FT-847の左上のRF PWRは、右回し最大にしているか。モードは、CWであるか。ダミーロードとSWR計と本体のケーブル接続は確実か。調整箇所は、50MHz VR3004 HF VR3006 HF LOW VR3005 です。私は、プラスの精密ドライバーで回しましが、干渉はないようです。ダミーロードをSWR計アンテナ側に接続して、TX側をFT-847の50MHzアンテナ端子に接続します。調整前は、当然のこと100Wの出力です。まずは、50MHz VR3004からゆっくり回して50Wのポイントを探します。どちらかと言うと少しクリチカルな調整のようです。SWR計を見ながら安定した50Wポイントで、確定します。
次に上記の要領で、忘れないようにダミーロードの接続をHFのコネクターに挿します。H VR3006 を調整して50Wを得ます。(3,5~28MHzの調整)
次にHD VR3005 HF LOW1,9MHzの50Wへの調整をします。(1,9MHzの調整)
以上で、50Wへの調整は、終了です。但しFT-847本体のパワーメーターは、100Wのままです。下記の調整が必要です。
PO表示を50Wにする為FT-847の調整メニューモード(裏メニュー)を立ち上げる必要があります。マイクのUP DOWN FAST キーを同時に押しながら電源スイッチを入れます。ここで、私は困りごとが発生しました。マイクにFASTスイッチが、有りません。そこで、本体のマイク端子UP DOWN FAST をグランドに短絡させて調整メニューモードを起動しました。画面に向かいマイク端子左の上から1,2,3,4...の順です。1.3.4をドライバー等で、マイク端子外被に短絡させて電源スイッチを入れる。
調整メニューモードが、立ち上がりました。FM-51が、初期画面で表示されます。本体右上のSUB TUNEをゆっくり回して、PWR-50Wにします。ほんとゆっくり回して下さい。早回ししたらどこにPWR-50Wが、あるかわからなくなります。
PWR-50Wが、出て来ました。MCK/Wを一押する。(で良かったかと)次にMEM/VFO CHツマミを回してFT-847本体の表示が、50Wを表示する所を探ります。この調整は、かなり回さないと50Wのポイントを出せませんでした。安定した50Wポイントを見つけたら 「右側のMENUキー」で、確定します。確定したのに100Wの表示が、出るなら上記の作業を繰り返して下さい。
この作業は、50MHz HF(3,5~28MHz) HF LOW(1,9MHz)の三回個々に調整する必要があります。調整メニューモード(裏メニュー)を三回起動することになります。
FT-847のパワーメーターを50W表記にするための準備。
1,9MHz SWR計もFT-847も50Wに表示されています。
14MHz SWR計もFT-847も50Wに表示されています。
28MHz SWR計もFT-847も50Wに表示されています。
50MHz SWR計もFT-847も50Wに表示されています。
1,9MHz 3,5~28MHz 50MHzのすべてのバンドで、FT-847の50Wの表示が出来ました。これで、FT-847の100W機を50Wの改造は終了です。後は、作業中の写真を添えてJARDに変更申請するのみです。18年間使用したFT-847も新スプリアス保証の対象になる予定です。平成34年11月以降も使用できます。あー疲れた !自分にお疲れ様でした。
この改造作業は、すべて自己責任で行われて下さい。この作業による不具合は、当局は何ら責任を負うことは出来ません。あくまで、50Wの改造に成功出来た参考例です。